私たち『はたらくミュージシャン協会』は、「音楽する市民」の力で、社会を“より元気に、より面白く”変えていくことを目指す、プラットフォーム・コミュニティです。
「はたらくミュージシャン」とは、“仕事も音楽活動も楽しみ、人生を謳歌する大人たち=アクティブで、クリエイティブな社会人”のこと。
日本の社会人音楽人口は相当な数にのぼりますが、みんなの活動を取りまとめ、支援する主な団体は今までありませんでした。そこで私たちが、全国のはたらくミュージシャンをつなぎ、活躍の場を広げる存在になれたら、と思い至りました。
この取り組みを通じ、私たちは、現代社会の以下2つの問題を解決していきたい、と考えます。
まず1つは、会社や組織など「はたらく場」の行きづまり感や、先行きの不安感。
職場を取り巻く様々な問題は、はたらく人々を疲弊させ、健全なココロとカラダづくりのために、会社でも家庭でもない第三の場=サードプレイスが重要、と叫ばれています。
また、別の視点では、働き方は会社でなく個々人が選択するもの、という自律の意識が、一人一人に求められている時代ともいえるでしょう。
これらの点で、はたらくミュージシャンの存在は一つの「ロールモデル」となれるはず。
なぜなら仕事と音楽活動の両立はまさに“創造的な選択行為”であり、よい影響を与え合うもの。“クリエイティブな経験は、仕事をクリエイティブに、人生全体を豊かにする”、そんな新しい働き方(生き方)を、実践して見せてくれているからです。
彼ら/彼女たちを一例に、組織人みんながより自分の人生を創造し、仕事の意味を相対的に見出せるようになれば、モチベーションも生産性も結果向上する。それが、会社や社会全体の活性化にも、きっと、つながると思うのです。
2つ目は、社会全体の「つながり」が分断され、世代や属性、価値観を超えたコミュニケーションが少なくなって、個人の孤独感が増してしまっていることです。
家庭、仕事場、社会、世界。個人はそれぞれの基盤となる複数のコミュニティの中に生きています。人と人がつながりを取り戻す鍵は、このコミュニティというネットワークの網目に、多くの「共通体験」を創り、広げていくことが一つ考えられると思います。
ここでもはたらくミュージシャンは、彼/彼女自身が、例えば男性なら夫、父、マネージャー等複数の社会的役割をもち、それぞれの立場を語り、コミュニティ同士を近づける担い手となることができます。その彼ら/彼女たちの活動を核に、市民参加型の企画でコミュニティを巻き込み、音楽という共通体験を創る。
スキルや音楽経験に関わらず、オトナからコドモまで皆が“参加して楽しむ”ことができる場づくりは、人をつなげ、心の距離を一気に近づけます。
複雑化する社会のシンプルな理解のために、“音楽の草の根活動”は、まさに最適な手段なのでは、と、私たちは考えています。